人生には「教育を受ける時期」「社会人として働く時期」「定年後に老後を過ごす時期」と3つのステージがあり、「仕事」のステージでは「引退」のステージに向けて資産形成していくことが大切です。
ただ、いきなり資産形成と言われても、具体的にどうすればいいのか、戸惑ってしまう方が多いのではないかと思います。
そこで、今回は本格的に資産形成の話に入る前に、「お金は4つに分けて管理する」というお話をしていきたいと思います。
【超簡単】4つに分けるとお金が貯まる!?資産形成入門
みなさんは、普段、どのようにお金を管理されていますでしょうか?
「収入を1つの銀行口座に入れてるよ。」
という方もいれば、
「貯蓄用の口座を作って、生活費と貯蓄用を分けて管理してるよ」
など、いろいろな方がいらっしゃるかと思います。
人生のお金を管理していくには、目的に応じて4つに分けるのがよいと考えています。
①ふだん使うお金
日常生活費として使うお金で、生活費の1.5ヶ月分程度を生活費用の決済口座に入れておきます。
ポイントは、生活費をベースに考えるのであって、収入をベースに考えるのではないということです。
例えば、1ヶ月の手取り収入が40万円、生活費が30万円の人であれば、「ふだん使うお金」は30万円 X 1.5ヶ月で45万円程度ということになります。
②とっておくお金
何かあった時のために、とっておくお金です。
大きな病気やケガをした時の医療費、あるいは突然のリストラで職を失ってしまった時の生活費など、不測の事態への備えです。
生活費の1年程度を目安にするとよいでしょう。例えば、生活費が1ヶ月あたり30万円の人であれば、360万円ということになります。
③もうすぐ使うお金
向こう3年以内くらいの比較的近い将来に予定しているライフイベントがある場合に、それに向けて準備しておくお金です。
・来年結婚する
・2年後には自動車の買い替えを予定している
・自宅を購入してそろそろ築10年になるからリフォームや修繕工事をしなければ!
・結婚20周年を迎える来年には、少し豪華に海外旅行に行きたい
お金のかかるライフイベントを予定していない人は、特に準備する必要はないでしょう。
④老後に使うお金
働いて収入のある間に、収入の一部を将来の自分や家族のためにとっておくお金です。
「仕事」のステージは一般的には40年程度あり、その後「引退」のステージとなりますが、人生100年時代と言われる昨今は、引退後が30~40年ほど続くことになります。
現役引退後、公的年金収入のみに頼って生活していくのは、少し心許ないのではないでしょうか。
「仕事」のステージである現役時代に稼ぐお金は、「老後に使うお金」でもあることを覚えておきましょう。
お金の置き場所
以上、お金を4つに分けて考えることについて説明をしてきましたが、それぞれのお金の置き場所としてはどこが適しているのでしょうか。
「ふだん使うお金」「とっておくお金」「もうすぐ使うお金」の3つに関しては、普段から使ったり、いざとなったらすぐ使ったりするお金ですから、いつでも使いたい時に使えるようにしておくことが重要です。
お金の置き場所としては、普通預金、定期預金、個人向け国債といった元本保証で、必要な時にいつでも引き出すことが可能な商品にしておくのがオススメです。
では、「老後に使うお金」はどうでしょうか。
年齢にもよりますが、10~数十年先に使うことになるお金であれば、十分時間があるかと思いますので、少しリスクを取って投資していくこと。
具体的には株式など有価証券への投資も一つの選択肢になるでしょう。
まとめ
・ふだん使うお金:1.5ヶ月程度の生活費
・とっておくお金:1年程度の生活資金
・もうすぐ使うお金:3年以内に必要となる資金
・老後に使う資金:上記3つに当てはまらないお金
お金の管理方法を理解しそれ通りに実行すればお金は自然と貯まっていきます。
しかし現代では貯めるだけ=銀行貯金だけしておくという考えは間違いです。お金を貯金するということはあなたの大事なお金を貸してあげている、という状況。であれば利息を取り立てるのは当たり前のことなんですが、今の銀行はそれに応じません。
なので銀行に貸す額は最低限とし、自ら運用する必要があります。関連記事を置いておきますので勉強だけでも始められてはいかがでしょうか。
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