今日の朝
ニュースで「国際ワン切り詐欺」なるものの
内容を軽く聞き流して
コーヒーを飲んでました。
記事より先にツイートしました。
しかし今回の国際ワン切り詐欺については明らかに災害によるパニックを狙ったもので、アナウンス内容もそのまま通話を継続すれば家族と繋がるだとか、はっきりいって許せない。
— ミズタコ@ノリで脱サラしたニート (@mizutakooo) 2019年9月10日
撲滅への早期対応を期待します。
でもちょっと聞き流せない
というか、身近なところでも
起こっている事象だったし
なんとなく気になって調べてみて
注意喚起とともに
ビジネス転用のマインドについても
思うところがあったので書いていきたい。
・国際ワン切り詐欺とは
まず最初に
この聞きなれない言葉の
説明を軽くしていきたい。
「国際ワン切り詐欺」
被害者側からすれば
携帯に着信履歴が残る、といった現象。
折り返しかけると
特に内容はなく
高額な通話料の請求だけされるといったもの。
仕組みとしては
詐欺業者と海外の電話会社が
・パニックにつけ込む卑劣な手口
2019.09.09
朝方にかけて超大型台風15号が
関東地方に上陸
朝から大荒れの天候となり
出勤時刻と重なったため
多くのサラリーマンの足を止めました。
さらにインフラ被害も深刻で
千葉県市原市では大規模停電が発生
24時間以上停電状態が続きました。
そんな中、今回の
国際ワン切り詐欺の被害が出たのは
千葉県を中心とした関東在住の人々でした。
そうです。
あきらかにパニックを狙った手口なのです。
実際に折り返した人の話では
「そのまま通話を繋いでいれば親と会話がつながる」
といった旨の音声ガイダンスが
流れたそうです。
たまたま心当たりがなかったから
通話を切ったそうですが
もし状況がマッチしたら
高い通話料であるとわかってはいても
ずっと通話を繋いでしまうのではないでしょか。
停電していて電波障害も起きていたようです。
そんな不安な精神状態の中
適切に詐欺だと判断することは
容易ではないと考えます。
・台風15号被害に伴う国際ワン切り詐欺まとめ
停電が続いた千葉県市原市を中心に
関東地方在住の方々多くに
+222から始まる着信が横行したのがきっかけ。
・個人情報漏洩のリスク
・ビジネスモデルとしては優秀と言わざるを得ない
今回のニュースで特に強く感じたのは
「被害者の被害者意識の欠如」です。
よくわからないと
思いますので解説すると
まず
+222から始まる着信に
折り返しをした場合
30秒につき
180円かかるそうです。
いかがですか。
別にいっか。
ってなりません?
ぼくだったら
折り返して
「なんか怪しい!」と気づき
電話を切って
すごくやばいことをしてしまったのでは、と
頭を悩ましそうですがその答えが
高額請求=通話料として180円多く請求されます。
であれば
なんだそんなことか、となりますね。
ほっと胸をなでおろす感覚です。
これが大問題なんです。
一人一人の感覚はそうであっても前述したように
1日で1億円が動く規模の犯罪なんです。
被害者に被害者意識がないから
大きな問題になりにくい。
事実、着信時点では
何かわからない恐怖心から
一気に話題になりましたが
被害の全貌が見え始めて
自分に及ぶ被害が大したことないと
わかったらまた一気に収束しつつあります。
そしてまた繰り返される。
徳を得るのは詐欺業者ばかりです。
おかしな話ですよね。
絶対に許すべきではありません。
しかしこのモデルをビジネスとして
考えると非常に優秀なモデルな気がしてなりません。
「最小限の労力で最大の成果をあげる」
情報を精査して適切に管理し
効果が最大に見込めるタイミングで
一気に勝負を仕掛ける。
消費者の危機意識につけ込み
購買意欲を掻き立てるとともに
大きな買い物ではなく即決できるレベルの価格帯
さすがよく勉強していると
感心せざるを得ませんね。
・まとめ
と感心している場合ではありません。
もちろん犯罪ですし
被害にあわれた方
また、停電等で不安な夜を過ごした方から
してみれば余計な心配ごとが増えるし
たまったもんじゃありません。
しかし犯罪心理学の観点からも
大災害時には犯罪が加熱します。
事実、東日本大地震の時も
ボランティアを扮して
被災地に入って言った犯罪集団までいたほどです。
戦争時、紛争時、災害時。
パニックに乗じた卑劣な犯行は
もはやデフォルトのように
なってしまいつつあるとも感じます。
余計な心配を増やさないためにも
難しいかもしれませんが
そんな時こそ自分をしっかりと保てるよう
普段の生活の中から危機管理に精通しておく必要が
あるかもしれません。
最後まで読んでいただきありがとうございました。