無職革命

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国際ワン切り詐欺とは【その周到さをビジネスマインドに】

 

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今日の朝

ニュースで「国際ワン切り詐欺」なるものの

内容を軽く聞き流して

コーヒーを飲んでました。

 

記事より先にツイートしました。

 

 

でもちょっと聞き流せない

というか、身近なところでも

起こっている事象だったし

なんとなく気になって調べてみて

注意喚起とともに

ビジネス転用のマインドについても

思うところがあったので書いていきたい。

 

 

 

 

 

 

・国際ワン切り詐欺とは

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まず最初に

この聞きなれない言葉の

説明を軽くしていきたい。

 

「国際ワン切り詐欺」

被害者側からすれば

携帯に着信履歴が残る、といった現象。

折り返しかけると

特に内容はなく

高額な通話料の請求だけされるといったもの。

 

仕組みとしては

詐欺業者と海外の電話会社が

結託しているわけですね。
詐欺業者は電話番号のリストを提供
電話会社はそのリストへ電話(ワン切り)をかけ
折り返しを待つといったモデル。
 
例えばbotなどの仕組みを使えば
1日に1億人にワン切りが可能。
その1%(100万人)が折り返しをしたとして
1件100円の儲けだとしたらあがりは1億円。
 
実際の金の流れは
もちろん不明ですが単純計算で
このくらいの金額が1日で動くことは予想できます。
 
そして今回ぼくが記事を書くきっかけに
なった内容ですが
このタイミングが最悪なんです。
 
 
 
 
 

・パニックにつけ込む卑劣な手口

 

2019.09.09

朝方にかけて超大型台風15号が

関東地方に上陸

朝から大荒れの天候となり

出勤時刻と重なったため

多くのサラリーマンの足を止めました。

 

さらにインフラ被害も深刻で

千葉県市原市では大規模停電が発生

24時間以上停電状態が続きました。

 

そんな中、今回の

国際ワン切り詐欺の被害が出たのは

千葉県を中心とした関東在住の人々でした。

 

そうです。

あきらかにパニックを狙った手口なのです。

 

実際に折り返した人の話では

「そのまま通話を繋いでいれば親と会話がつながる」

といった旨の音声ガイダンスが

流れたそうです。

 

たまたま心当たりがなかったから

通話を切ったそうですが

もし状況がマッチしたら

高い通話料であるとわかってはいても

ずっと通話を繋いでしまうのではないでしょか。

 

停電していて電波障害も起きていたようです。

そんな不安な精神状態の中

適切に詐欺だと判断することは

容易ではないと考えます。

 

 

 

 

 

・台風15号被害に伴う国際ワン切り詐欺まとめ

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停電が続いた千葉県市原市を中心に

関東地方在住の方々多くに

 

+222から始まる着信が横行したのがきっかけ。

 
ちなみに+222はアフリカの「モーリタニア」
という国からの着信ということ。
 
ちょっと前に横行した国は
 
+675が「パプアニューギニア」
+675でがトンガ」であったり
過去のニュースを見れば確認できました。
 
しかし国が問題ではないようです。
 
 
 
 
 

・個人情報漏洩のリスク

 

問題はたくさんあります。
 
当然のように書いてありますが
事実として私たちの個人情報というのは
詐欺業者に渡っていると考えていいでしょう。
 
となると私たちの
個人情報はいったいどこから漏れているのでしょうか。
 
よくニュースで見かけるのは
 
「企業の不祥事」
 
ハッキングの被害にあい
個人情報◯万件流出!!のような。
 
これはもちろん問題ですが
事件性があるし少し仕方がないのかな
って気もします。
 
が、事実はそれだけではなく
 
個人情報が
 
「売買」
 
されているということですね。
 
表向きはクリーンな企業でも
裏では正規で集めた個人情報リストを
売却している。
 
当然ダミー含め
何社も経由すれば出どころは不透明になり
警察も介入不可能。
 
そして今回のように
「ここぞ」というタイミング
詐欺は実行に移される。
 
ちなみに個人情報リストの
売買自体に違法性は無いようです。
 
まじか!って感じですよね。
 
そのリストが
違法行為に使用されると知った上で
売買をすると違法。
 
どうとでもなりそうです。
 
というように
現在の法律で完全に取り締まるのは
難しいようす。
 
 
 
 
 

・ビジネスモデルとしては優秀と言わざるを得ない

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今回のニュースで特に強く感じたのは

「被害者の被害者意識の欠如」です。

 

よくわからないと

思いますので解説すると

まず

+222から始まる着信に

折り返しをした場合

30秒につき

180円かかるそうです。

 

いかがですか。

 

別にいっか。

ってなりません?

ぼくだったら

折り返して

「なんか怪しい!」と気づき

電話を切って

すごくやばいことをしてしまったのでは、と

頭を悩ましそうですがその答えが

 

高額請求=通話料として180円多く請求されます。

 

であれば

なんだそんなことか、となりますね。

ほっと胸をなでおろす感覚です。

 

これが大問題なんです。

 

一人一人の感覚はそうであっても前述したように

1日で1億円が動く規模の犯罪なんです。

 

被害者に被害者意識がないから

大きな問題になりにくい。

 

事実、着信時点では

何かわからない恐怖心から

一気に話題になりましたが

 

被害の全貌が見え始めて

自分に及ぶ被害が大したことないと

わかったらまた一気に収束しつつあります。

 

そしてまた繰り返される。

 

徳を得るのは詐欺業者ばかりです。

 

おかしな話ですよね。

絶対に許すべきではありません。

 

しかしこのモデルをビジネスとして

考えると非常に優秀なモデルな気がしてなりません。

 

「最小限の労力で最大の成果をあげる」

 

情報を精査して適切に管理し

効果が最大に見込めるタイミングで

一気に勝負を仕掛ける。

消費者の危機意識につけ込み

購買意欲を掻き立てるとともに

大きな買い物ではなく即決できるレベルの価格帯

 

さすがよく勉強していると

感心せざるを得ませんね。

 

 

 

 

 

・まとめ

 

と感心している場合ではありません。

もちろん犯罪ですし

被害にあわれた方

また、停電等で不安な夜を過ごした方から

してみれば余計な心配ごとが増えるし

たまったもんじゃありません。

 

しかし犯罪心理学の観点からも

大災害時には犯罪が加熱します。

 

事実、東日本大地震の時も

ボランティアを扮して

被災地に入って言った犯罪集団までいたほどです。

 

戦争時、紛争時、災害時。

 

パニックに乗じた卑劣な犯行

もはやデフォルトのように

なってしまいつつあるとも感じます。

 

余計な心配を増やさないためにも

難しいかもしれませんが

そんな時こそ自分をしっかりと保てるよう

普段の生活の中から危機管理に精通しておく必要が

あるかもしれません。

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。